新感染 ファイナル・エクスプレス
映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」を見たので感想書こうと思います。
去年ちょっと話題になってたので、見ておきたいなーと思いながらも、中々見る機会がなくて今回やっと見ることができました。
この作品はいわゆるゾンビものです。
ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXの車内で突如起こった感染爆発。疾走する密室と化した列車の中で凶暴化する感染者たち。感染すなわち、死ー。そんな列車に偶然乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士・・・果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか―?目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛するものを守るため、決死の闘いが今はじまる。彼らの運命の行き先は・・・。 公式サイトより
さてまず言っておきますと私はゾンビ映画に明るくはありません、いままで見たことがあるゾンビ映画はバイオハザードシリーズ、ドーン・オブ・ザ・デッド、ワールドウォーZ、アイアムアヒーロー、あとはショーン・オブ・ザ・デッドぐらいでしょうか。あー、アイアムレジェンド、あれはゾンビなのか?
……ですので、他の作品と比べて―どうこうというよりかは、心に残った点をピックアップしてあーだ、こーだと言っていきたいと思います。
ゾンビ×新幹線
主人公ソグと、その娘スアンちゃんはプサンにいる別居中の妻(お母さん)に会うために、新幹線に乗ることになります。しかし、新幹線が出発するその直前、ゾンビウィルスに感染した女性が駆けこんできます。
新幹線は出発したものの、すぐにその女性から添乗員のお姉さんへとウィルスは感染し、瞬く間に新幹線は地獄と化します。
このゾンビウィルスは、よくある噛まれると自分もゾンビになっちゃうやつです。そしてこの時点での特記すべき点は、噛まれてから発症までの時間の短さ。噛まれたら数十秒ののち、即ゾンビです(個人差があるっぽい?)。この辺は作中にスピード感がでて良いなと感じました。
そして舞台設定が面白い。「舞台が新幹線」という設定を存分に使った物語運びは素晴らしいですね。連なる車両や、新幹線が止まる駅がメリハリになって、たとえば小説でいうところの章の様な役割を果たしているのではないかと思います。
物理的に一本道の、限られた、登場人物が逃げだせない舞台だからこその、移動した先の一車両ではこういう展開、次の車両ではこういう事が起こって……という風に、コロコロと展開が転がりやすい。そしてそれ故に小エピソードが綺麗に美しくまとまっている印象を受けます。
特に途中、離れ離れになったスアンと妊婦ソンギョン(それとおじさん)を助けるために、ソグとサンファ(妊婦の夫)、そして学生ヨングクが何両も先にある車両へ向かうくだりは、ヴァリエーションがあって面白いですね。車両ごとに力技で切り抜ける展開だったり、奇跡的にゾンビの弱点が分かり知恵を使って乗り切ったり、同じ切り口で中身が違うショートショートでも読んでいる様な気分でした。面白い。
泣けるゾンビもの?
この映画一見ゾンビものですがいわゆる家族愛ものの要素があります、そのためそう言ったのに弱い人はおそらく泣いてしまうかもしれません。
私は特に母親からの電話のシーンとサンファのシーン(どことは言いませんが)は涙腺にちょっと来ました。
ですが、ラストシーン付近のソグの回想とも夢とも取れる、あのシーンは露骨に泣かせに来てる感じがして、イマイチ乗れませんでした。ちょっと露骨な感じがして拒絶反応が出てしまったんですよね。
まとめ
総じて間違いなく面白かったですね。ちょっと突っ込みどころもありますが(一部噛まれてからゾンビになるまでの時間が長いキャラクターがいるとか)、見て良かったと心から思えます。
前半のあの伏線のおかげでラストシーンの……といった所もうまく伏線回収されてて良かったですし。
気になっている方は見てみるべきだと思います!