WEEK END

ゲーム・映画・本・アニメについて感じた事・思った事などを綴るブログです。

ブラックパンサー

 現在公開中の映画「ブラックパンサー」を見てきたので感想を書きます。
 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズですね。
 シビル・ウォーにてすでに登場していた「ティ・チャラ」(ブラックパンサー)が主役となります。

ブラックパンサーSTORY

若き国王ティ・チャラ、またの名を漆黒のヒーロー<ブラックパンサー>。
2つの顔を持つ彼の使命は、祖国である超文明国家ワカンダの“秘密” ──“ヴィブラニウム”を守ること。
それは、世界を破壊するパワーを秘めた鉱石だった。
突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、人類の未来をも脅かすこの国の“秘密”を守る使命を負う事に。
だが――「私に、使命が果たせるのか…?」
ミステリアスな新ヒーローが躍動する、ハイスピード・アクション・エンターテイメントが幕を開ける!
公式サイトより

以下ネタバレあり

序盤で張られた見事な伏線

 冒頭、伝説を語る様にワカンダの成り立ちの説明が入ります。いかにしてワカンダは超テクノロジー、そしてそれを支えるヴィブラニウムを手に入れたのか等の説明です。
 1992年。ロサンゼルス暴動のあった年、子供たちが広場でバスケットボールに興じるその隣のマンションで物語ははじまります。
 そのマンションの一室で本作の主人公であるティ・チャラの「父親」、そしてその父親の「弟」が対峙する事となります。この一室での出来事が中盤以降のストーリーに大きな影を落としていくことになります。
 そしてこの冒頭の一連のシーンで張られる伏線が見事で、後半以降ティ・チャラの前に立ちはだかる今作の敵「キルモンガー」の過去、行動理由、思想、その背景などがギュウギュウに詰まっているのです。
 例えば冒頭の説明台詞が実は「弟」(要するにティ・チャラの叔父にあたる)が、その「息子」に語っているシーンである。だとか、その「息子」は外でバスケットボールに興じている少年の内の一人であり、後のキルモンガーであるといった事。一室での出来事の結果、キルモンガーは父親の思想を受け継ぎ、その後の行動に影響を与えていく事、などなど。
 世界観を説明しつつ、さらりと実は今回のヴィラン(敵)の行動理由や正体についての伏線を張っている、といった事を同時にやってのけているので(しかも違和感ゼロで)、おもわず心の中で唸ってしまいました。すごい。

女性陣の活躍

 もちろん主人公であるブラックパンサーの活躍も存分に描かれるのですが、この映画は女性陣の活躍がすごい。
 ティ・チャラの元カノにしてワカンダのスパイ「ナキア」。王を守る親衛隊ドーラ・ミラージュの隊長「オコエ」。そしてティ・チャラの妹にして天才科学者「シュリ」。この三人の活躍も本作の魅力の一つ。
 特にスキンヘッドが特徴的な女戦士「オコエ」がすごくカッコイイ。前半戦の韓国での戦闘シーンの槍さばきなんかは本当に惚れ惚れしました。
 どうでもいい話ですが彼女が隊長を務める親衛隊ドーラ・ミラージュが、槍を地面にドンドンするところは、なんだか癖になります。好き。

まとめ。隠されてしまった過去、そしてその先にあるモノ

 本作は前王である父親が隠してしまった過去によって生まれてしまった、キルモンガーという敵に主人公ティ・チャラ(ブラックパンサー)が立ち向かう事になります。
 そしてティ・チャラは最終的に、キルモンガーという敵を通して、目を背けてきた「世界とワカンダの関係」について決断を下すことにもなります。
 彼が下した決断については詳しくは分かりませんが、ワカンダという国がこの世界(MCU)に与える影響は小さくは無いでしょう。
 まずは次なるMCU作品「アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー」でのブラックパンサーの活躍に期待したいと思います。



(……字幕で見て、ジャバリ族っていうのをジャパリ族に空見して「すっごーい、きみはゴリラのフレンズなんだね!」って思ったの私だけではないハズ……)