WEEK END

ゲーム・映画・本・アニメについて感じた事・思った事などを綴るブログです。

レディ・プレイヤー1【感想】


 映画「レディー・プレイヤー1」を見てきました! 昨今話題のVRを扱った映画です。

レディ・プレイヤー1 STORY

”2,045年。今から27年後の未来。多くの人々は荒廃した街での現実を送っていたが、人々には希望があった。それはVR(バーチャル・リアリティー)の世界「オアシス」。専用のゴーグルを着け、そこに入れば、もう一人の自分となり理想の人生を楽しむこともできる。ある日、そのオアシスの創設者、ジェームズ・ハリデーが亡くなり、彼の遺言が全世界に配信された。”オアシスに隠された3つの謎を解いた者に全財産56兆円とオアシスの所有権を授けよう”。その宣告に世界中が沸き立ち、莫大な遺産をかけた壮絶な争奪戦が始まった。現実ではパッとしない日常を送る17歳のウェイドもまた参加者の一人だ。オアシスで出会った仲間たち、そして謎めいた美女アルテミスと協力し、争奪戦を勝ち残ろうとするウェイド。しかしそこには争奪戦に参加する巨大企業「IOI社」も出現して…。3つの謎に隠されたメッセージの秘密とは?アルテミスとの恋の運命や仲間との絆も試されるウェイドは、謎を解き、IOI社の陰謀を阻止する事ができるのか?現実の世界とオアシス。その両方で繰り広げられる冒険とバトルは、信じがたい次元へと発展していくーーー。想像を超えた戦いの先に勝利を手にするのはいったい誰だ!”
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以下ネタバレあり注意!

VR世界と現実世界

 冒頭、物語は主人公ウェイドの語りで進んでいきます。主に自身の現実世界/バーチャル世界における立場や人間関係、世界観の説明がギュギュっと濃厚に語られます。正直これは最後までついて行けるのかと不安になるほどでしたが、なんとかそのあたりは飲み込めたと思います。なるべ~く、なるべ~く前情報を入れない様にしての視聴だったので尚更でしたね。
 ストーリーの軸としては、謎解きの様なゲームにチャレンジし、3つある鍵を手に入れる、という流れがあります。3つの鍵を手に入れた者には56兆円とVR世界「オアシス」の運営権利が与えられるという事で、日々オアシスにアクセスする人々はオアシス創設者ハリデーの仕掛けたイースターエッグ探しに熱中している、と。そしてVR世界「オアシス」を手中に収めようとする「IOI社」が主人公達の前に立ちはだかり、VRワールドだけでなく現実世界でも攻撃を仕掛けてきます。つまりストーリーの運びとしては、VR世界での主人公達の活躍と現実世界のリアルの主人公達の両側面から進んでいくわけです。
 VR世界での姿と現実世界での容姿のギャップは面白くていいですね。忍者が11歳の男の子だったり、憧れのあの子の現実の世界での姿はおっさんとかでは無くて、カワイイ女の子であるとかはティーン小説、ライトノベル的だなぁとは思いましたが、そういうの嫌いじゃないです。むしろ好きです。
 ですが現実世界でIOI社に襲われる展開(中盤、終盤)はなんだか不思議と緊張感などはなく、個人的には見ていてハラハラという事も無かったです。あくまで物語の展開をくみ上げる為の構成要素なのかなぐらいの認識で、たぶんわざとそういう風に作っているとは思うんですけどね。
 そして最終的に56兆円とオアシス運営権利を手に入れたウェイドは仲間たちとそれを分け合い、オアシス内に新たなるルール、2日の休みを導入し、物語の最後に「現実だけがリアルなんだ」と言い放ちます。この行動、一言は、どこか自分に向けられている様で、ちょっとだけモヤモヤと心に刺さりました。言っているのは当たり前の事なんですけど、なにか心に残るのは、画面越しに叱られている気分になったからかもしれません。
 現実とゲーム(虚構)との折り合いは計画的にって事ですね。現実も悪くないです。それに現実はご飯がおいしいですしねー。

入り乱れるキャラクター達

 レディ・プレイヤー1はたくさんの往年の映画、アニメ、ゲームのキャラクターがプレイヤー達のアバターとして登場します。有名キャラクターやその世界が出ているシーンはどれも面白いですね。
 序盤、レースのシーンでアルテミスが乗っているバイクの話を主人公たちが「AKIRA」の「金田バイク」という風にちゃんと実名を言って喋っていたのが印象的でした。そのバイクにキティちゃんのステッカーがついているのに気付いた時はニヤついてしまいました。
 そして謎解きで、映画「シャイニング」の世界に入った時は「ほんとなんでもアリだなこの映画!」と笑いつつも例のドアを斧で叩き割るシーンで一人ビックリして飛び上がりそうになっていました。
 しかし特に気に入っているのは「メカゴジラ」VS「ガンダム」ですよ! 特にメカゴジラ登場のシーンのBGMがもう、テンション爆上がり。「あれ?まさか?まさか?き、きたーーーーーーー!!!ゴジラメインテーマだーーーーーーーーッ!」って感じです。
 ………それにしてもあのメカゴジラはなんかずんぐりむっくりしてて、ギャレゴジがメカ化したみたいなフォルムでしたね。むむむ。
 いろいろ書きましたが、正直、一度見たぐらいではほとんどどのようなキャラクターが出ているかは分からないでしょう。そう言った意味ではもう一度見たくなる類の映画ですし、それだけじゃなく、ちゃんとストーリが面白いのでもう一度見たくなる映画でもあります。

まとめ

 見ている最中はぼんやりと、これは今の時代だからこその映画だなぁ、と考えていました。VRが本格的に家庭に入ってきて、作中で出てきたルームランナーとVRを合わせた様な装置はもうありますし、オアシスの下地になっている映画やゲームをリアルタイムに見れている、そんな今の時代に生きているからこそのワクワクする映画。
 はたして27年後、VRゲームはこの映画に追いつくのでしょうか? このままいけば、未来の技術は映画に追いつきそうではありますよね。未来が楽しみです。
 そして最後になりますが一つ、この映画で気になる事があります。




未来はVR酔いとか、大丈夫なの???(切実)