デッドプール2【感想】
大ヒット映画デッドプールの続編、「デッドプール2」(DEADPOOL2)を朝一で見てきました。
何でもありのハチャメチャヒーロー、デッドプールの物語です。
デッドプール2 STORY
最愛の彼女ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプール。
しかしそんなのは束の間、マッチョな機械男ケーブルがやってきて、大きな事件に巻き込まれてしまう。
ヴァネッサのたっての希望もあって、ケーブルが命を狙うミュータントの子供を守ることにしたデッドプールだったが、一人だとパワー不足。そこで特殊能力を持った奴らを集めて、最強鬼やばチーム“Xフォース”を結成するのだが…。
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以下ネタバレあり注意!
物語だけ見れば割と真面目(たぶん)
冒頭、デットプール=ウェイドは荒れた部屋で死のうとしています。そしてガスなどの爆発によって体が爆発四散する中、何故死のうとしているかを振り返る形で物語が始まります。
場面は世界中の悪党どもをやっつける世界ツアーを行っているデッドプールへと変わり、それが終わると例の部屋へと帰って来ます。そこには彼女であるヴァネッサが待っており、イチャイチャするウェイド。しかしそこへ悪党どもの生き残りの襲撃があり、ヴァネッサは死んでしまいます。
失意のドン底にいるウェイドは自殺する事にし、冒頭のシーンに戻ります。
冒頭のデッドプールが爆発四散するシーンを見た私は「あー、今回は振り返る形で物語が進むのかー。終盤にこのシーンに繋がるのかなー」なんて思っていたので、その後あっさり冒頭のシーンに戻ってきてチョット驚きましたね。こちらの事を揺さぶってくるこの感じも、デッドプールらしいと感じました。(勝手に思い込んでただけだけど。)
爆発でボロボロになったウェイドの部屋へ前作でも出ていたコロッサスが現れます。死体袋(?)に入れられたウェイドはコロッサスの元へ身をよせ、X-MEN見習いとして活動する事に。
その一番最初の仕事となったのが暴れているミュータントの少年・ラッセルを止める事。
現場に到着したウェイドはラッセルに説得を試みますが、そこで彼が孤児院で虐待を受けている事に気がつき、その場にいた孤児院のスタッフを射殺。それによってミュータント用の刑務所「アイス・ボックス」にラッセル少年と一緒に投獄されてしまいます。首につけられた能力抑制装置によって能力を奪われたウェイドはただのガン患者に。
そこへ登場するのが今回のキーパーソンであるケーブル。
彼はラッセルの命をねらっており、監獄は大混乱に。
混乱の最中、能力抑制装置が取れたウェイドはケーブルと対峙。二人は戦闘の爆発でアイスボックスの外へ放り出されます。
坂を転がり落ち、崖の下、凍った湖に落ちたウェイドは死の淵でヴァネッサに会います。自身の能力で死ねない彼は彼女から子供(ラッセル)を助ける様にと、助言をもらいます。
ここでの戦闘がとても気に入っていて、ウェイドがバキバキに折れた腕を使ってケーブルの首を締め上げるシーンが最高でした。デッドプールにしかできない戦い方って感じでナイスでした。
助言を受けてウェイドはケーブルからラッセルを守るために、仲間を集め、“Xフォース”を結成します。
別の場所に移動されることになったラッセルを奪取するためにヘリから飛び降りるXフォースの面々ですが、その際のアクシデントでほとんどが死んでしまいます(笑)
唯一生き残ったのはとてつもない強運をもったドミノだけ。そんな中、ラッセル達囚人たちを運ぶ輸送車を狙ってケーブルが現れ、ウェイド、ドミノ、ケーブルで戦いを繰り広げます。
アイスボックス内で危険人物であるジャガーノートと仲良く(?)なっていたラッセル。
ジャガーノートの一撃により輸送車は粉砕され、道路ごと崩壊。
ウェイドはジャガーノートに真っ二つにされ、ラッセルは孤児院に復讐するためにジャガーノートと共に去ってしまいます。
私はX-MENシリーズをまったく見ていないので、この急に出てきたジャガーノートというキャラクターは存じ上げないのですが、きっとこの辺りはシリーズファンに向けたサプライズだったのでは無いかと思うのですがどうなのでしょうか。予告にも出てきてなかったと思いますし。。。公式サイトにも名前は無いですしネ。
ウルヴァリン: X-MEN ZEROとSAMURAIしか見たことないという、この感じ。「やっぱり見なきゃダメかX-MENシリーズ」と思った瞬間でした。
場面が変わって盲目の老女ブラインド・アルの元へ身を寄せたウェイドは真っ二つにされた下半身が元に戻る途中の状態。
そこへケーブルが現れ、ジャガーノートを相手にするのは一人ではきついので手を組まないかとウェイドを誘います。
そして語られるケーブルの過去。彼は未来から来た存在であり、ラッセル少年は未来でケーブルの妻子を殺すのでその前に殺しに来たというのです。
ウェイドは30秒だけラッセルを説得する時間をもらい、ケーブルと協力関係に。
孤児院に向かう途中、コロッサスの元へ助けを求めて向かいますが彼の反応は無し。そのまま孤児院へ。
孤児院に向かうとそこにはちょうど孤児院に到着したラッセルとジャガーノートがいて、そのままラストバトルへ。
ケーブルが最終的に仲間になるのかな? というのはポスター等の今出ているビジュアルを見るとなんとなく想像できてしまうところです。(なんか仲良く並んでるし)
ですが敵と思っていた奴が利害の一致で味方になるというのはありがちと言えばありがちですが、実際に見るといいものですね。(少年ジャンプ的で)
小ネタをエッセンスに
全体的にパロディや小ネタ多めで、正直すべてのネタが分かったわけではないですが、ありとあらゆる場面に「仕込まれている」ので終始顔がニヤついていました。
オープニング映像がありましたが、007のオープニングのパロディになっていたりして全体的に映画ネタの小ネタが多かったですね。チョット記憶が定かじゃないですがオープニングの監督の名前の所に「ジョン・ウィックで犬を殺した」とか書かれていてホント一々面白かったです。
アイス・ボックスに収監された際は「組み分け帽子~」とか言っていたりして笑いました。
とはいえこの映画の笑える小ネタは本国の人たち向けという感じもしたので、日本の人たちがみた時にすべてのネタで笑えるかと言えば無理でしょうね。よほどそう言った知識を持っていないと笑えないんじゃないかと。
(例えばアドベンチャー・タイムの時計とか、分からんでしょ。たぶん。私も名前聞いた事ある程度だし向こうの有名なカートゥーンだっけ?ぐらいの認識)
まとめ
物語が収束を向かえて、短めのエンドロールが流れた後。ケーブルのタイムトラベル装置を勝手に使ってウェイドは好き放題やります。特に面白かったのがウルヴァリン: X-MEN ZEROに出てきた黒歴史デッドプールをウルヴァリンの前で撃ち殺す所ですね。公式的に抹殺して奴は居なかった事にしたって感じでしょうか(笑)
前編通して見てデッドプール2は全体的に手堅い作りになっていのではないでしょうか。前作以上にふざけてるデッドプール=ウェイドを見るのは楽しかったです。
ですが“第四の壁”を超えるシーンをもう少しだけ多くしても良かったのではないかと思います。まー、入れすぎるとつまらなくなりそうな気もしますけど。
もし続編が作られるなら、タイムトラベル装置を手に入れて、さらにハチャメチャになったデッドプールも見てみたいですね。
デッドプールのさらなる活躍を願いつつ〆させていただきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。